令和5年、肥後朝顔を愛でる会

暮らし
2023/09/09

肥後朝顔とは、九州は熊本に代々伝わる古典園芸の一種。

その美しさに魅了された私は、その継承団体である「涼花会」の会員となりました。

そして常日頃お世話になっているお茶道具屋さんにて「肥後朝顔を愛でる会」なるものが開催される事を知り、参加してきました。

2023/09/09

涼花会の副会長が、この日のために栽培してきた美しい朝顔たちを主役に据えたお茶会です。

床の間には特に見事な朝顔が、掛け物と香合、そして茶杓の筒と共に飾られていました。

肥後朝顔を知ってもらうきっかけを作る方法や、実際の作法として根付の鉢植えを床の間に飾るバリエーションの勉強になったことはもちろんですが、この企画で最も私に影響を与えたのは、目に見えるものではありませんでした。

この催しはお茶道具屋さんの檀家の寺で行われていました。

道具屋のご主人曰く「現代社会においてご縁が薄くなってしまいがちなお寺さんとの関係を見直したい」との情熱から、落語会や、大学教授による講演会など、様々な文化の香りのするイベントを寺を舞台に主催しておられるとのこと。

正直なところ、私の中では肥後朝顔と茶道は繋がっていなかったことはおろか、茶道と仏教思想は思想的には関連があったとしても実社会では関連が分断されているものと思っていました。

しかしそれらは全て私の思い込みであり、現状はこの世の中に存在していないものごとやイベント、すでに分断されてしまった物事があったとても、意思によって実現することができるという事を目の当たりにしたのです。

人生100年時代。

私が実現したいコトに向けて、ゼロベースで、チャレンジを重ねてゆきたいと思うきっかけとなった茶会でした。

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