禅僧とドラァグクイーンの教え

暮らし

ポッドキャストで山田無文老師の法話を聞いていた時のことです。

次のような趣旨の事を言っておられて、衝撃を受けました。

自分の行く道くらいはっきり自分で決めていかないとどうするか。

自分が持っているものを、力一杯に外に出しさえすれば、それ以上のものは天下にないはずだ。

その自分の持っておるものを放っておいて「何をしたらいいだろうか」と自分の外部に求め迷うのは、可哀想なものだ。

podcast 禅を語る 臨済録17 山田無文

山田無文老師は法話の中でよく「最も大事な事は本当の自分自身がわかること」だとお話しされています。

この言葉が出たのも『他人や常識に囚われるな』という文脈での話でありましたが、何に驚いたかというと、私が心から尊敬するドラァグクイーン、ルポールも同じようなことを言っていたからです。

You forgot it. 

(あなたは忘れている)

You forgot that you were amazing. 

(あなたは素晴らしい存在だということを忘れている)

If you take on someone else’s negativity it’s goddamnit because you forgot it!

(批判が気になるのは、あなたがそれを忘れているからだ)

You forgot who you are! 

(あなたは自分自身を忘れている)

You forgot you were fabulous.

(あなたは最高だということを忘れているのだ)

カッコは私なりの意訳。原文はこちら

かたや昭和の禅僧。かたやアメリカのドラァグクイーン。

生活する国も文化も思想も、何もかもが異なる2人が、全く同じ事を言っているのに驚いたのです。

最も大事なことは既にあり。

常識や他人の視点や、論理や比較では計り知れない、それ。

私自身。

ここがゴール。

人生100年というけれど、100歳まで生きればよいかというと、決してそんなことはない。

人生は1日1日。

今を生きる私が、全て。

人生100年時代は結果に過ぎない。統計的推測に過ぎない。

何かとても大事なことに気づいたような気がします。

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