お茶の思い出 -暮らしの中のお茶-

茶道

島根県に住んでいた時のこと。

暮らしの中に美を見出す民藝運動に関心が高まっておりましたところ、山陰地方はそうした民藝品が数多く残されていることを知りました。

仕事のついでに、島根県松江市の湯町窯へお買い物へ立ち寄った時のことです。

湯町窯

入店するとすぐに、とても気さくな窯主が「やあ、やあ、ようこそ、ようこそ、」迎えてくださいました。

一通り店内を眺めておりますと、奥様が抹茶と茶菓子を運んできてくださいました。

上の写真のダイニングテーブルを勧められて、思いがけずお抹茶をいただくことになったのです…!(※ここは喫茶店でなく、歴史ある窯元です)

ただお店に入っただけで、まるで友達の家にでも遊びにきたかのような優しく温かい歓待を賜り、とても感動したことを覚えています。

なにより、お茶の美味しかったこと!

(今思うと、こちらで頂いたお抹茶が茶道への入り口だったかもしれません)

湯町窯の得意技「スリップウェア」の数々

大皿から豆皿までたくさんの種類があり、この後も何度か来店して食器を買い足すのですが、それについてはまた別記事にあげようと思います。

優しい人々による素敵な歓待。和やかの雰囲気に寄り添って提供される美味しいお抹茶。

後で知ることになるのですが、松江藩中興の祖、松平不昧公はお茶の世界では超重要人物でした。

民藝陶器とは大体値段が安いものですが、店舗の奥に値段設定が一桁異なる茶碗コーナーがあったのも、きっとそういうこと。

お抹茶をいただけたのはこうした経緯もあったのでしょうね。

何度でも訪れたい、素敵な窯元です。

コメント

タイトルとURLをコピーしました