2024年、おうち稽古デビュー

茶道

自宅でのお稽古

お茶を習い始めて5年(ブランク2年)、遂に我が家で本格的に茶道のお稽古をやってみました。

お稽古したのは炉の濃茶です。

とはいっても、道具が全て揃っているわけではありませんので、できるところからできる限りです。

最も懸念していたのがネコによる妨害でしたが、幸いにして殆ど無関心。

無事に稽古に打ち込む事ができました。

熱源

本来ならば炉の中に灰を入れて火をおこした炭を入れて…とすべきですが、いきなりそんな事できません。

熱源はメルカリで調達した風炉型の電熱機を用います。

風炉と電熱機が固定されているため、そのまま炉の中に落とし込んで使うことにしました。

炉が深くて高さが合わなかったので、餅吉の煎餅入れで高さを調整したら、これがピッタリ!

こんな寄せ集めのみっともない稽古の様子を世間に晒していいのかと思いつつ、煎餅入れの缶の高さがドンピシャだった嬉しさを表現したかったので晒します。

茶釜

私の初めての釜は、雲龍釜。

茶釜は季節によって使い分けされますが、これまた幾つも釜を持つ余裕もありません。

でも、雲龍釜なら風炉はもちろん釣り釜もできます。

炉で使ってもダメなわけではないと思いますので、この釜なら透き木釜以外の用途は果たせると思って選びました。

底が真っ平なのでIHも使えました。笑

小ぶりなので湯が沸くのも早く、速やかに練習出来るのも選んでよかったところです。

同じくメルカリで格安で調達。

お茶

お茶は頂きものの、星野園の舞の白。

濃茶の量の目安は概ね3g。

どれくらいの量になるのか、身体感覚として身につけるために計量します。

意外と量がある印象です。

課題

お家で通して一人稽古をしてみると、幾つもの課題が見つかりました。

それは「確かなことを覚えていない部分は、誤ちに気づく事ができない」という事です。

(あれ?濃茶だから釜の蓋を完全に閉めなきゃいけないけど、どのタイミングだったっけ?)

(あれ?水指の蓋がまだ閉まっている。いつ開くんだっけ?)

(あ!拝見の際に茶碗を動かすの、忘れてた!)

などなど、ひどい有様です。

1人でお稽古をする際は、「もし誤りがあったとしても気づく事ができない」というリスクを抱えていることに十分注意する必要がありそうです。

柄杓から出た泡

初めての1人稽古の準備、実践、片付け。

必死に頭と体を働かせつつ、お点前に没入。

お湯を掬うために茶柄杓を釜の中に入れたら、柄杓からジュワッと泡が立ちました。

竹柄杓の多孔質の中に詰まっていた空気が、釜の湯によって一気に温まって膨張して飛び出し、ペットボトルの炭酸飲料を開けた瞬間のような泡が生じたのです。

このような光景はお稽古の中で今まで何度も見てきたはずですが、その一瞬はまるで生まれて初めて見るような新鮮な光景、驚きに満ちた光景でした。

ハッと思った次の瞬間には、この感覚は消え失せていました。

人生100年。

この100年の中に、どれだけ驚きに満ちた一瞬があることでしょうか。

これだから、お茶はやめられません。

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