(投稿日:2020/09/18)
画聖と誉れ高い水墨画界のスーパースター、雪舟。1420年生まれ。
今年は記念すべき雪舟生誕600年であり、水墨画界は盛り上がっていることかと思います。
中国から入ってきた禅の修行として水墨画に励み、応仁元年(西暦1467年)に遣明船に乗って本場の中国へ渡ります。
何がすごいって、このとき雪舟は48歳。
当時は人生50年時代ですよ…
中国各地で研鑽を積み、学びを持ち帰るだけでもすごいことです。
それだけにとどまらず、現地で腕を買われて各地(政府施設など)に絵画を残し、帰国を果たすなど、その偉業たるや「画聖」とは言い過ぎではないと感じさせます。
その雪舟が残した傑作、毛利博物館所蔵の国宝『四季山水図』は大変有名ですが、それを作成したアトリエを偶然発見しました。
雲谷庵です。
カワイイ!
ぼってりした大きい屋根。黄色いシンプルな壁。ちょっと変わった形の窓。
ムーミン谷にありそうなデザイン。
ここでこの絵が生まれたことに、妙に納得。
ファンタジー感がアトリエからも絵からも伝わってきます。
仙厓や白隠もそうですが、禅画ってシンプルに面白いものが多いので好きです。
人生100年時代。
30歳そこそこの私にとって、600年も前にアラフィフで留学、大成功のうちに帰国した人がいたことには大変勇気づけられるものがあります。
チャレンジする気持ちを失った時、雪舟のことを思い出すようにします。
コメント
[…] にわか雪舟ファンとなった私は更に見聞を深めるべく、雪舟が作庭に関わったとされる常栄寺を尋ねてみました。 […]