コンポストメーカー各社問い合わせ

環境

(投稿日:2020/09/11)

コンポストを始めるにあたって困惑したのが菌の種類と管理の仕方について、です。

我が家では密閉式バケツタイプを導入しているので、環境的には嫌気的です。

嫌気性ということは空気(酸素)に触れさせないのが理想的な環境となるのですが、管理の仕方について調べるとこの辺が曖昧(例1,例2)でサイトによっては「かき混ぜること」が推奨されていたりします。

嫌気性なのに積極的に空気に触れされるのはおかしいぞ…

こういう時はメーカーに問い合わせて見ましょう。

各者へ問合せた結論を述べると、「密閉式コンポストの場合、かき混ぜることは不要」です。

以下、各社の回答をお示しします。

今回は、EM研究機構、アイリスオーヤマ、LFCコンポストにお尋ねしました。各社とも丁寧にご回答いただき誠にありがとうございました。

Q.商品は定期的にかき混ぜる(空気に触れされる)必要があるか?(3社に質問)

EM研究機構…A.不要。当社製品は嫌気性環境で用いるものなので空気に触れされる意味では混ぜる必要はない。商品は生ゴミとムラなく混ぜることで失敗が少なくなるので、混ぜるとしたら生ゴミを投入する前に「EM資材とムラなく和える」為に混ぜるくらいでよい。嫌気性環境をより整えるためにゴミの表面に新聞紙をかけたり、コストはかかるがEM資材を多めに振りかけて資材でフタをしてもよい。

アイリスオーヤマ…A.不要。生ゴミ投入時に上から振りかけるだけでよい。投入前に生ゴミとEM資材を混ぜてムラをなくしておくとより効果的。

LFCコンポスト…A.当社製品は好気性につき、かき混ぜが必要。

Q.紙を投入してもよいか?(2社に質問)

EM研究機構…A.よい。シュレッダーごみなど入れることができる。コンポスト内の水分が多すぎると発酵が失敗することがあるため、弊社は紙を水分量調整に有効という観点から推奨している。(炭素補充について言及なし)

LFCコンポスト…A.コンポストでは分解が遅い為、お勧めしない。

Q.ゴミの水分量調整はどうしたらよいのか?(2社に質問)

EM研究機構…A.例えばゴミを干すなど、コンポストのために楽しんでできるならよいが、それが負荷になってコンポストがイヤになるくらいならしなくてよい(笑)。水分量調整は紙ゴミ投入やEM資材の量を増やすなどで対応可能。

LFCコンポスト…当社のコンポストは通気性のある素材でできていて、嫌気性コンポストと違い水分量調整は不要。

以上、各社への問い合わせのまとめでした。

海外でのコンポスト事情を調べているのですが、大体が好気性。私の家にあるような嫌気性のコンポストについては英語で得られる情報が極めて少ないです。

EMがちょっとアレな方向を向いているのが気になるところですが、ゼロウェイストを日本に紹介した服部氏もEM式を実践していたというのは1つの安心材料です。

これからも「虫と匂いが出ない」嫌気性コンポストについての研究と実践を続けます。

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