2022年9月、お稽古の記録

※この記事は、極めて個人的な茶道のお稽古の記録です。

9月上旬は残暑厳しく、ジャガイモを植えて後悔するくらい暑い日々。

その後の台風が一気に秋を連れてきてくれた感じのする月でした。

全般的なチェックポイント

●点前畳から下がるときの足の運び…左足は畳の左角の方へ少し引くような感じ。あまり大げさに動かさない。摺り足で。

●茶巾のたたみ方…

1.かがってある方をこちらに向ける。

2.対角線を取り、半分に畳む。この際、どちらかを少し長くして目印にしておく。

3.左手に乗せ、さらに半分に。そのままギュッと絞る。目印を元に展開。

4.かがってある方をこちらに向け、向こうへ1/3ずつ折り畳む。

5.親指を通して2回畳む。2回目は三分の一くらいで。

●建水に伏せてある柄杓の取り方…親指と人差し指と、「手のひら」を使い支える。

●水指の運び…水指をやや前傾させる。これは腕と手が一直線になって見えるようにするため。脇をしっかり開ける。

大津袋

包み帛紗みたいに、棗を濃茶器として扱う。

大津袋の取り扱いがポイント。

持ち上げるときは、手前を摘んで、奥を取る。

拝見に出す時はチョキで挟むように。

流し点

薄茶の流し点というお点前を教えて頂きました。

通常よりも体を客の方に向けるのが特徴的。

炉の流し点なら亭主と客が真正面から向き合うようなカタチになるらしいです。

1客1亭で、仲の良い人にお茶を差し上げるお点前との事。

本来ならきっと色々な事をおしゃべりしながらお茶を差し上げるのでしょうね。

道具の置き場が全然違うので、要注意!

流し点のポイント

● 建水は動かさない。半がかりの位置に。

●蓋置に柄杓を預けない。蓋置は出したら炉の真正面に置く。

●風炉の位置は17目くらい。畳の正面からわずかに左くらいに見える。

●水指は貴人畳に置く。

●お茶を差し出すときは、茶碗1個分くらいの間隔を空けておく。(通常の位置だと水指に近すぎるからかな?)

包み帛紗(2回目)

棗を濃茶器として用いる場合に、仕覆の代わりに帛紗で包み、行う濃茶点前です。

裏千家茶道点前教則13 小習事五 より引用

下手くそですが、包み帛紗には何か惹かれるものがあります。

この写真のように綺麗に包める日は来るのでしょうか…。

結び方が合っているかどうか確認する為には、右手で結び目を引いて解けるかどうか。

帛紗を解いて棗を出したら、そこから左手で帛紗を扱うのだが、この後の草の四方捌きができるかどうかがポイント。

じゃあどうするかというと、理解していないので文字にできない。笑

修行不足です。

銀杏棚

棚の扱いの記録。

銀杏棚は、15代家元のお好み(デザイン)。

●忘れがちなのが、水次。棚の時は忘れずに!

●これも忘れがちなのが、蓋置。蓋置は焼き物。竹でない。

●四本脚の棚なので、水指を全部下ろしてから水を注ぐ。よって水次のカタチは何でも良い。

自服の仕方

自ら点てたお茶を自ら頂く。

客から勧められたら、お客にも気遣いを返す意味で「もう一服いかがですか?」と尋ねる。

自服をする前に、水を1杓指して、帛紗を腰につける。

自服の時の茶碗の回し方は、いただく前は小さく1回まわす。飲み終わったら大きく2回、向こうに回す。

飲み終わったら左手にもったまま正面に回る。

茶杓の銘

茶杓の銘を考えるプロセスは、季節の変化に心を寄せる訓練。

最も好きな事のひとつです。

エアコンの要らない夜。

朝、手を洗う水の冷たさ。

いよいよ秋の銘を使うときです!

茶の湯の銘 季節の言葉より

●開秋(かいしゅう)、肇秋(ちょしゅう)

●清秋(せいしゅう)

●秋の声…秋の気がこもった風雨の音や虫の音、葉ずれの音など。

●嵯峨野(さがの)、小倉山(おぐらやま)…秋の千草(ススキやハギ)、虫の音、月の名所の京都市右京区の一帯の地名から。

●龍田姫、立田姫(たつたひめ)…秋の女神。五行説では秋は西にあたることから、平城京の西にある川の龍田川から名前を頂いたもの。

※は「茶の湯の銘、季節の言葉」より

危うく読み飛ばしてしまうところでしたが、ここにも五行説に関する記述を発見!

世界の解像度が上がったのを実感します。笑

秋の言葉はまだまだ魅力的なものがいっぱいありますので、この記事ではこの程度にとどめておきます。

折角の楽しみを、取り尽くしては勿体ないですからね。

9月=9代目

茶碗や茶杓の銘と共に、誰の作かという問答をします。

お稽古では決まりはないので、勉強のために9月は9代目の作ということにして名前を覚えて行こうと思います。

裏千家9代目…不見斎石翁宗室(ふけんさいせきおう)1746-1801。

楽家9代目…了入(りょうにゅう)。

今月を終えて

小習事らしいお点前を沢山お稽古することができました。

中でも包み帛紗や大津袋に強く惹かれるものがありました。

棗は本来は薄茶に用いるもの。

どちらかと言えば略式のものです。

それを敢えてフォーマルな濃茶器として用いるという趣が、ひねりが効いている感じがして好きです。

いつの間にか、もう10月!

今年で36歳になりました。

お茶のお稽古を始めて約3年。

お茶と出会う事で、私の人生は確実に豊かになっています。

コメント

タイトルとURLをコピーしました