イギリスの園芸雑誌、ガーデナーズ・ワールド。
今月号は3年ぶりに完全版で開催されたチェルシー・フラワーショーなどの記事がありました。
チェルシー・フラワーショーはRHS(英国王立園芸協会)が主催するガーデニングショー。
庭づくりの世界では世界最高峰のイベントで、受賞作品の一部はwebで見ることができます!
そしてショーガーデン部門の最優秀作品が、今月号の表紙です。
コンセプトはイギリスの原風景を再現。
Rewildingは日本語で言えば「再野生化」。
最近のガーデニング業界の流行の1つで、この庭はそれに真正面から取り組んだ作品です。
象徴的なのはビーバーが作ったダムが庭の一部に再現してあること。
イギリスのビーバーは人間によって絶滅させられ、その後他国から移入された悲劇の歴史があります。
wikipediaのヨーロッパビーバーの項に詳しい記載があり、過去にはビーバー戦争なる壮絶な悲劇も生み出したヒトとビーバーの悲しき関係など、この庭から思いを馳せてしまいました。
欲望に任せて殺し尽くし、種を絶滅させる人の業は昔も今も変わりません。
ビーバー、リョコウバトの並びにマグロやウナギ、サンマが並ぶ日も遠くないでしょう。
手本にするにはレベルが高すぎますが、rewilding、再野生化というコンセプトは大いに共感できます。
庭作り、とは即ち人の都合に合わせて自然を改変することに他なりません。
我が家の庭づくりにも、このコンセプトを取り入れたいところです。
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