ガーデニングでよく使われる2種類の植物。
オルレアとホワイトレースフラワーについて、とても混同しやすいので備忘録としてまとめました。
オルレアについて
私の花壇にも植えていたオルレア。
早ければ4月には咲き始め、5月から6月にかけてとても美しい花を見せてくれるポリネーターにも大人気の植物。
このオルレアの正しい名前ついて、RHS「英国王立園芸協会」の記事を参照してみます。
学名はOrlaya grandifloraで、英語名がwhite laceflower。
葉はセリ科らしい、ニンジンのような細葉。
植物には名前がいくつもある場合があります。
学名、和名、英語名、更には園芸品種の名前や通称、商品名などなど…
これが混乱の原因なのですが、この植物の場合は学名が「オルラヤ・グランディフローラ」です。
和名は見つけることができませんでした。
Orlayaの発音によって「オルラヤ」とか「オルレア」とか表記のブレがあります。
そして混乱を招く原因となる英語名が「ホワイトレースフラワー」。
次に続く植物が日本では「ホワイトレースフラワー」として流通しているので、混乱します。
ホワイトレースフラワーについて
こちらが日本でホワイトレースフラワーと呼ばれている植物。
同じくRHSから情報を抜粋しますと、学名はAmmi majusで、英語名がbullwort。
育ててみてわかりましたが、この2種類は全く違うので要注意です。
オルレアが草丈50cm〜1mくらいなのに対して、こちらの草丈は1mを悠に超え、1.5mほどに成長します。
花の時期もオルレアが4月頃に咲き始めるのに対し、こちらは約1ヶ月遅れの5月下旬から咲き始めました。
そして実は、こちらには明確な和名があります。
その名も「ドクゼリモドキ」!
…お世辞にも美しい和名とは言えません。笑
きっとこの和名のせいで、ホワイトレースフラワーとかいう品種名を生み出して売り出したのでしょう。
同じセリ科の植物で、色も雰囲気も似ている上に、名前まで似せてしまったものですから大変。
これから「ドクゼリモドキ」について調べるときは、ドクゼリモドキまたはammi majusで検索しようと思います。
名前は似ているけれど全く違う、庭によく映える2種類の植物。
実際に育ててみて、大きさの違いや開花時期の違いなど確かめることができました。
いずれも美しく、ポリネーターに大人気なので、来年もまた育てようと思います。
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