家に茶室を作りたい。心構え編。

暮らし

祖父の家を立て替えて移り住む予定なのですが、家づくりはいろいろと考えることがあって大変です。

色々と拘りの強い私ですが、家のこだわりはあまりありません。

「構造的に頑丈」で「茶道で使える和室=茶室」がある「田舎の田園風景に馴染む家」を目指しています。

この記事では、茶室を作る上で考えていくことを整理・記録してゆこうと思います。

参考にするのは淡交社「ほんとうに使いやすい茶室をつくる」です。

茶室ことはじめ

茶室と一言で言っても、そのあり方は極めて多様性に富んでいます。

千利休の作った待庵はわずか2畳ですし、そうかと思えば江戸時代の大名は水屋だけでも8畳はあろうかという巨大な茶室を何部屋も持っていたりします。

2020/04/10 毛利博物館の水屋

そこでかつてお世話になった師匠に茶室を作ることを相談したところ、次のようなアドバイスを頂きました。

  • 絶対に必要なのは、床の間。
  • 水屋も必須。
  • 間取りの理想は8畳間と6畳間の2室。それが無理なら8畳間。さらに厳しいなら6畳間。
  • 炉もあると良い。あとからでは厳しい。
  • 雪見障子や縁側があれば最高。

絶対に外せないポイントを抑えつつ、現代の暮らしに合うように作っていきたいと思います。

茶道の作法は、衣食住の暮らしの流れの中で、人と人との関わりを大切にする「おもてなしの文化」です。

亭主は客に少しでも心持ちよくお茶を召し上がって頂けるよう(中略)雰囲気づくりをします。

ほんとうに使いやすい茶室を作る.p5 引用改変

茶道のお稽古は本来、「自らが亭主(ホスト)となり、客(ゲスト)を茶事(お食事、お菓子、お茶、お酒)でもてなす」のための練習です。

わが家にお客さんをお招きし、一緒に楽しいひとときを過ごす場所を作る。

この本質を忘れないようにしなければなりません。

何より大切なのは、目的に応じて臨機応変に、かつ滞りなくこのような茶の湯空間づくりができることです。

それこそが「良い茶室」という定義に適う一番の場であり、お茶の心に適う事だと感じています。

ご自身の実現したい目的を改めて整理してください。

そうすれば自ずと、茶室の形もしぼられてくるものと思います。

ほんとうに使いやすい茶室を作る.p5 引用改変

師匠の教えを手がかりに、茶室づくりを本格的に検討してゆきます。

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