花壇作り、フィールドワーク

植物

この夏、花壇が壊滅的な帰結を迎えました。

次の夏に同じ過ちを繰り返さないよう、「何を植えるか」を再検討します。

この地域に適した植物を知るには、フィールドワークが一番!

近所で「手入れされてないのに花が咲いている場所」を探してみました。

ジニアの花畑

2021/08/31

まずは実家のすぐ近く。道路を挟んだ向かい側の更地。

砂利が敷かれた更地に、なにやらカラフルな花がたくさん生えています。

この雰囲気から、おそらく手入れされずにこぼれ種で自然に増えていったのでしょう。

2021/08/31

ジニアです。又の名を百日草。

昔ながらの盆花、供花のイメージがあるかもしれませんが、ジニアと呼ばれて花壇やコンテナなどに適した矮性の品種がたくさん流通しており、ガーデニング素材として人気があります。

「百日」というだけあって開花期間が長く、次々と咲き続けます。


園芸的に多く利用されている種類は、エレガンス(ヒャクニチソウ)、リネアリス(ホソバヒャクニチソウ)、プロフュージョン(エレガンスとリネアリスの種間雑種)、ハーゲアナ(メキシコヒャクニチソウ)で、いずれも生育旺盛で、夏花壇に重宝します。


5月から花つきのポット苗が流通しますが、春にタネをまけば夏から梅雨明け後に定植できる大きさの苗に育ちます。

趣味の園芸HPより

なんの手入れもされていないであろう更地で、酷暑と豪雨を乗り切ったジニア。

さらに、色々な品種が生み出されていて、1年草で、春の種まきが可能。

花壇に迎え入れる有力な候補です。

ガウラ

2021/08/31

これも自宅から歩いて1分程度の場所。

歩道の一部を切り欠いて作られた植栽スペースに、細い茎がサラサラと伸びて先端には小さい花が付いています。

2021/08/31

ガウラ。和名は白蝶草(ハクチョウソウ)。

ガウラの穂状に咲く小花が風に揺れる様子は、白い蝶が群れて飛んでいるようで、やさしい風情が感じられます。

性質は強健で耐暑性もあり、初夏から晩秋まで次々と花を咲かせながら株が大きく成長していきます。

花壇の背景、コンテナの寄せ植えから、広い場所での景観植物としての利用まで、幅広い用途があります。

またフラワーアレンジメントでは空間を埋めるフィラーフラワーとしても使いやすい花です。

花弁は4枚で、長い雄しべがよく目立ちます。

1つの花は短命で3日ほどで散りますが、花つきがよく、ほとんど途切れることなく咲き続けます。

ガウラ属は、北アメリカに20種ほどがありますが、観賞用に栽培されるのは本種、G・リンドハイメリ(Gaura lindheimeri)で、日本へは明治時代中ごろに入ったといわれています。

趣味の園芸HPより

北アメリカ原産種なので、自生しているものではありません。

近所を見ると、素敵な洋食屋さんのお庭にも同様にガウラが植えてあったので、合わせて植栽したものと思われます。

2021/08/31

ここのお庭はとても素敵なので、いつか勉強のために取材させてもらおうかしら。

ガウラはGardeners’ Worldの9月号にもおすすめの植物として記事がありました。

性質は非常に強く、手入れは春に切り戻しをするように書いてありました。

一見すると華奢で繊細そうですが、この夏の過酷な環境を平然と乗り切っていることを考えるととても頼もしい植物です。

メドウガーデンっぽい野趣もあり、これもまた有力な候補となりました。

フィールドワークを終えて

フィールドワークとか大層なことを言っておきながら、やったことといえば、実家の半径100mで咲いている花を探しただけです。

それにも関わらず、今まで当たり前のように目にしていたものが全く違って見えました。

本当に世の中は知らないこと、気づいていないことばかり。

人生100年。

退屈せずに済みそうです。

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