試行錯誤を重ね、自家製ベーコンのレシピが完成に近づいてきました。
忘れないように現時点のベストを記録しておきます。
失敗しないベーコンレシピ
材料 ● 豚バラブロック肉...500g以上※ ※これ以下の分量で作ったことがない為。 ● 塩...肉の重量の2パーセント ● 砂糖...肉の重量の2パーセント 道具 ● ビニール袋 ● 肉に穴を開けるフォーク、またはミートソフター ● キッチンペーパー、またはピチッとシート ● 燻製器、スモークウッド ● 包丁、またはスライサー 出来上がりまでの期間 ● 約5日
よくあるレシピでは次の2つの工程が現れます。
塩抜き…多めの塩で脱水し、その後水にさらして塩分を抜く。
乾燥…塩抜きした肉を、網に入れるか吊るすかして、乾燥させる。
私のレシピは塩抜きをしない薄めの塩加減で、乾燥を冷蔵庫の内で行うことがポイントです。
これにより「塩の過不足による失敗」「乾燥の失敗=腐敗」の2つを避けることができます。
工程1.塩と砂糖をすり込む … 30分程度
まずは何より衛生が大事。
少なめの塩加減で仕込むので、腐敗を避けるために手をしっかり洗ってから取り掛かります。
塩と砂糖の加減は、現在のところ肉の重量の2パーセントが適量と感じています。
きっちり計量しておきましょう。
![](https://i0.wp.com/dilettantt.com/wp-content/uploads/2022/08/FFEF8981-8308-45AA-A49D-93A6E436B0FF.jpeg?resize=1024%2C766&ssl=1)
そして肉にミートソフターやフォークで穴を開けて、塩や砂糖が浸透しやすくします。
はじめは私もフォークを使っていましたが、数を仕込むのはしんどいです。
やがて、ミートソフターを使うようになりましま。
![](https://i0.wp.com/m.media-amazon.com/images/I/81Ttyf5JOvL._AC_SL1500_.jpg?resize=335%2C347&ssl=1)
特に500g以上仕込む場合は圧倒的に効率が良いです。
工程2.浸透 … 3日
塩と砂糖をすり込んだ肉は、ビニール袋に入れて冷蔵庫へ。
![](https://i0.wp.com/dilettantt.com/wp-content/uploads/2022/08/4C612F47-DD91-49DC-B15D-7EE07FC94D7A-edited.jpeg?resize=336%2C449&ssl=1)
この分量だと、肉から水がたくさん出るようなことはありません。
このまま冷蔵庫で3日くらい塩を浸透させます。
放っておいて大丈夫です。
工程3.脱水と乾燥 … 2日
ビニール袋から肉を取り出し、水で表面をよく洗い、キッチンペーパーで表面の水気をしっかりと拭き取ります。
新しいキッチンペーパーに取り替えて、輪ゴムで止め、再び冷蔵庫へ。
この過程でキッチンペーパーに肉の水分を吸い出させます。
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2日くらいすればしっかり乾燥しますが、1日1回以上はキッチンペーパーの交換が必要になるかと思います。
少し面倒ですが、しっかりお世話しましょう。
ピチッとシートを使う場合
ピチッとシートを使うバージョンも記録しておきます。
こちらは実験的に「表面に刷り込んだ塩や砂糖を洗い流さず」そのままシートで巻きました。
![](https://i0.wp.com/dilettantt.com/wp-content/uploads/2022/08/IMG_1492.jpeg?resize=768%2C1024&ssl=1)
ピチッとシートを使う場合は、ぐるぐる巻きにして放置するだけ。
この方が圧倒的に楽です。
因みにピチットシートがどれくらい水分を取るのか、軽量してみました。
![](https://i0.wp.com/dilettantt.com/wp-content/uploads/2022/08/760DA708-8104-40AE-A605-F7F76EB3141D-edited.jpeg?resize=957%2C1280&ssl=1)
760gの肉、塩と砂糖の合計30g。これにピチットシートの重さを合わせて855g。
![](https://i0.wp.com/dilettantt.com/wp-content/uploads/2022/08/D3C1830D-7248-4D58-9B73-3CBCE26B86DF-edited.jpeg?resize=957%2C1280&ssl=1)
2日ほど冷蔵庫の中で放置して、シートを取ると740gになっていました。
肉から50gも水分を吸い取った計算になります。
ピチッとシート恐るべし。
工程4.燻製 … 2時間程度
お待ちかねの燻製です。
私は火加減や熱源など難しい事を考えなくて良いスモークウッドを愛用しています。
![](https://i0.wp.com/www.shinfuji.co.jp/sotoparts/sotosmokeweb/2016woodweb0223_1.jpg?resize=509%2C235)
着火が甘いと火が途中で消えてしまうので、バーナーでしっかり炙ってから燻製器に入れましょう。
![](https://i0.wp.com/dilettantt.com/wp-content/uploads/2022/09/5DFC2B23-D772-4D62-8DDA-1B2B66FF0D83.jpeg?resize=768%2C1024&ssl=1)
経験上、6面あるうちの2面を黒焦げにしておけば途中で火が消えることはありません。
2時間もすれば完成です。
![](https://i0.wp.com/dilettantt.com/wp-content/uploads/2022/08/IMG_1391.jpeg?resize=709%2C709&ssl=1)
工程5. 寝かせる … 一晩
燻製直後は煙の匂いが強烈で、とても食べられません。
再び表面をキッチンペーパーで包み、ビニール袋に入れてから冷蔵庫へ。
ビニール袋に入れておかないと、冷蔵庫の中が全部燻製の匂いになります。
一晩ほど寝かせれば完成です!
完成 !
我が家では、すぐに調理に使えるようにベーコンをスライスして冷凍保存しています。
ここがベーコン作りで一番時間がかかる工程かも。
肉の脂ですぐに切れ味を失う包丁で、薄くスライスするのは思った以上に難しい作業です。
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日常的にベーコンを作るようになった我が家では、家庭用のミートスライサーを導入しました。
メンテナンスの為に交換部品が入手できるメーカーで調べたところ、地元の福岡県の会社に、条件に合う手頃な価格の製品があったので購入しました。
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過去に包丁でスライスしていた時は1kgあたり1時間近くかかっていたのですが、これなら10分もかかりません。
劇的に効率が上がるので、自家製ベーコンを作り続けるならばミートソフターと合わせて必須のアイテムだと思います。
終わりに
味に関して言えば、これでほぼ完成といってよい塩加減だと思っています。
あとは脱水の工程を改良したいです。
今回はピチッとシートみたいな特殊なものを使わずとも、キッチンペーパーでも結果的にはできました。
しかし、キッチンペーパーの場合は複数回交換しないといけないのはやはり面倒です。
●何にも包まずに冷蔵庫の中で放置する
●吊るした肉に扇風機で風を当てる
など試してみようかと思います。
人生100年。
終わりなき試行錯誤を楽しみます。
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