茶道裏千家淡交会.九州地区交流会in久留米の記憶(2)

茶道

臨機応変

朝4時に起きたらすぐに和服に着替えて、家を飛び出して現地に入ります。

そこでふと気がつきました。

待合に椅子がない…!

各会場を結ぶ動線に、誘導係がいない…!!!

常々、お茶の先生からは「臨機応変」が大切だと教わっています。正にそれが試される時。

大慌てで関係各位に事情を端的に説明し、調節を図ります。

即時即応、誰かに相談するヒマはありません。

その瞬間のベストは何かを考え、最短距離で調整を図る。

かと言って、部分最適の為の調整で全体最適を損なわないよう、独断専行は避けなければならない。

これは…難しい…!

受付

日の出前の朝イチ、私に割り当てられた業務は「受付」。

結局、最後まで十分に理解できぬまま終わったので詳しく述べる事ができませんが、客の状況に応じて渡すべき整理券の組み合わせが128パターン以上ありました。

これを、客の要望とその日に生じる突発的な事象を加味して、整理券を適切に組み合わせて配布するという業務。

パズルが複雑すぎてその全体を把握している人が1人しかいません。

その人の補佐として、訳も分からぬまま、言われるがままに、押し寄せる客を捌きます。

これは…難し過ぎる…!

水屋

午前中の来客ラッシュが片付いて一息ついた折。

受付をリードしていた方と先生から「ずっと受付いては勉強にならないから、水屋と茶席に入るように」と指示を受けました。

言われるがままに茶席の水屋(裏方)に入ります。茶席へお菓子とお茶を運び出す仕事です。

ここでも言われるがままにお菓子を運び出します。

すると客からすぐに「この菓子は何?」「この茶碗のモチーフは?」「茶の銘柄は?」と質問攻めに合います。

何一つ知らずに茶席に足を踏み入れた事を後悔しても、時すでに遅し。

客からは「この程度のことは聞かれる事があるから、勉強しておきなさい」と苦言を呈される始末。

同じ過ちを繰り返さないように、水屋に戻ったらすぐに質問された事を確認して暗記。

同じ質問を次の席で尋ねられた時には、自信たっぷりに回答する事ができました。笑


【吉金菓子舗】いつもじ

普通のこと

朝の4時から一息つく間もなく、客を捌き、お茶を点て、菓子を運び、茶碗を下げる。お湯を足して、水を改める。

極めてタフなお茶会を何とかやり終える事ができた訳ですが、この会を通じて学んだことは計り知れません。

準備が大事。

分からないことは聞くこと。

良いと思うことは進んで行うこと。

指示を待たないこと。

勝手に動かないこと。

何事も自分の方に引き寄せて、主体的に取り組むこと。

文字に起こしても何の有り難みも味わいのない、フツーの事。

その、普通のことが大事なのです。

誰かのために

丸2日、ほとんど休みなく走りながら考えるお茶会が終わってホッと一息。

ホストとしてお茶会を主催するということは、自分以外の誰かのために全身全霊を尽くすということでした。

人が先、自分が後です。

そして、我が身を顧みずに誰かのために全力を尽くした結果、不思議なことにとても充実した気持ちに満たされていることに気づきます。

自分のことは勘定から外して、誰かのために精一杯頑張って、良かったと思ったら、それこそが自分自身だ。と、山田無文老師は仰っていました。

なるほど、あれはこういうことか…

深く納得する事ができました。

学ぶ、活かす、生きる

このイベントで学んだことは計り知れませんが、学びを活かそうと思っても次回は数十年も先。

直接的に活かすことはできません。

しかし、ここで学んだエッセンスを活かして、日々を生きていくことは今日からでもできます。

昨日より良い1日を送る事ができるかどうか、と問いかけられているかのよう。

全く本当に、お茶をやると退屈する暇がありません。

次の大きなお茶会は夏。

次回は後悔のないように望みたいと思います。

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