葉蓋
茶道の魅力の一つに、季節感の演出があります。
夏の暑い時期には、少しでも涼しさを感じられるように。逆に冬の凍えるような時期には、少しでも温もりが感じられるようにします。
そんな夏ならではのお点前の一つに「葉蓋」というお点前があります。

私が心から尊敬する大天才、裏千家11代お家元の玄玄斎が考案したお点前です。
茶道具には、冷たい水を貯めておく「水指」という道具があるのですが、普通は陶器か漆塗りの蓋があつらえてあります。
その蓋を、なんと植物の葉っぱで代用しているのです…!
葉っぱの緑が目に鮮やかで、あたかも森林の木陰を抜ける涼しい風を感じるような気持ちになるお点前です。
初めてこのお点前を目の当たりにした時の感動は、今でも忘れられません。
茶会にて葉蓋のお点前
3年前に初めて参加した「青年交流茶会」。
今年はイベントでお点前をさせていただく事になりました。この日のお点前は、何と葉蓋です。
週に1回のお稽古は、ただひたすらに葉蓋のお稽古。
何度も何度も間違えますが、だんだん体が覚えてきます。
手順を間違うと「…何かおかしい」という直感が働くようになってきます。
この感覚こそ身についてきた証拠。
しっかりと稽古をしたぞ!という満足感が、のちの大失敗をもたらすのでした。
1回目のお点前
茶会は、時間との戦いである。
それは今回の茶会にて初めて気がついたこと。
どういうわけか、私のお点前のタイミング(4席目)で既に予定時間から30分以上遅れており、急速なスピードアップを求められました。
通常は点前の最初に持って運ぶ葉蓋の水指を、先に出して飾り付けておくことが急遽決定。
さらに通常の点前もより早く、というリクエストが与えられました。
普通の葉蓋の点前を普通にこなすつもりでいたので、内心動揺していますが、やるしかありません。
その結果。
運び出す茶碗と茶器の手が逆で、大炉の時のような道具出しになる。
茶筅通しを忘れる。
帛紗を腰につけるタイミングを忘れる。
とどめに、拝見に出すべき道具を持ち帰る。
急ぐというより、単に慌てただけ。
何とも恥ずべきお点前になりました…。
2回目のお点前
その後、私の後の席でお点前する方は、本来通り水指を運び出していました。
考えてみたら、「水指を運ぶ」を省略したとて、何十分も遅れている茶席において数十秒の短縮にしかなりません。
そこで2回目(7席目)は私も通常通りのお点前で葉蓋の点前をさせてもらいました。
流石に2回目は派手なやらかしはありませんでしたが、帛紗を腰につけるタイミングは今回も忘れていました。
思い出そうとしても、思い出せません。
「十分、稽古した」という慢心がこの失敗を招いたと思います。
学び大き茶会
今回の茶会は学ぶべきところが本当に沢山ありました。
テーマ毎に分けて、記事として残しておこうと思います。



コメント