「印象、日の出」っぽい雰囲気の朝6時30分。
近所の河川敷の草刈りの日です。
草を刈る。ただひたすらに草を刈る。
夏は地域の皆さんと草刈り三昧。

どうしてこんなに草を刈るのでしょうか。
汗をダラダラ流しながら考えます。
景観の維持。
堤防の保全。
牛や馬を飼っているなら、餌を刈り集める必要もあったでしょう。
それくらいしか思いつきません。
休憩中にあるお爺さんがタバコを吸いながら話していました。
「ウチの集落は一番キチッとしとる。」
「あっちの集落は草ボーボーで、だらしない。全然なっとらん!」
自分たちの集落の草刈りがうまくいっていることを誇らしそうに感じているその姿を見て、気づきました。
どうやら草刈りには、集落間における社会的意義、メンツを保つ目的があるようです。
なるほどそんな考え方もあるのかと感心しつつ、全身汗まみれで休憩しているところに、少しだけ冷たい風が吹いてきました。
「今日の風は気持ちいいですね!」とそのお爺さんに話しかけると、そのお爺さんは掛け値なしの笑顔で「ああ、風があるだけいいね」と返してくれました。

約2時間の草刈りが終わった頃には、すっかり夏らしい晴天。
明日はまた違う河川敷の草刈りです。
最近仕事が忙しく、仕事ばかりになっていたのですが、それ以外に沢山やることがあること、沢山の人たちと関わり合いがあるのは有り難いことだと思いました。
刈り草の 匂いを運ぶ 風一つ



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