歳月人を待たず。
気づくか気づかないかはさておき、時の流れと共に季節は日々移ろい、止まることはありません。
変化に乏しい冬の静けさに慣れていると、春はあまりにもダイナミックに変化してゆくので、移ろいゆくスピード感から忙しさすら感じます。
そんな気忙しい春、毎年その姿を見るのを楽しみにしているのがバイモです。

今年もたくさん咲いてくれて、昨年移植した株たちも無事に成長していました。
毎年繰り返し咲いているので、当たり前と言えば当たり前のこと。
しかし、思うのです。
料理研究家の土井善晴先生が言っていたのですが、「かくも当たり前のことが当たり前でない日々がつづくと、当たり前のことがありがたく感じる」とおっしゃっていました。
またとある禅僧は「奇跡とは一体何ですか」と弟子に尋ねられた時に「今こうしてここに座っていること(独座大雄峰)」と答えたそうです。

毎年楽しみにしている花が、毎年咲いてくれる。こういう当たり前のことが最も素晴らしいこと。
最近はそう思うことが多くなりました。
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