畑で助けられる

暮らし

ぬかるみにハマる軽トラ

雨の日には、畑仕事ができません。

その間にも雑草は伸びますし、野菜の収穫のタイミングは遅れます。

雨の間、畑でやらないといけない事がどんどん溜まっていきます。

そんな折に、現れる貴重な晴れ間。

「今しかない!」

はやる気持ちを抑えきれず、迂闊にもぬかるんだ畑に軽トラで入り込んでしまいました…。

そしてぬかるみにハマり込み、前にも後ろにも進めなくなってしまいました…。

救いの手

何とか脱出しようと四苦八苦しているところ、どこからともなく人影が。

私が困っているのを見つけた近くの農家さんが助けに来てくれたのです。

農業実習生と思しき若い女性7,8人の総出で、軽トラを押し出します。

押してもらった無数の手の後が残る

こうして無事にぬかるんだ畑から脱出する事ができました。

本当に、本当に、有り難かったです。

人に迷惑をかける

全くもって私の不用意な行いのせいで、多くの人にご迷惑をおかけしてしまいました。

こんな時は人様の優しさが本当に有り難く身に染みるものです。

最近聞いた横田南嶺氏の法話を思い出しました。


ある時「人に迷惑をかけずに生きていくには、どうすればいいでしょうか?」と質問を受けた老師。

ハッキリ言ってそれは無理だ」というのが老師の答えなのですが、それを言うと身もふたもないので次のように応えたそうです。

考えてみれば、お互いが生まれてきた時、誰の手も借りずに産まれてきた赤ちゃんはいません。

人は1人では生きていく事ができないのです。

どうしてもどこかで人のお世話になることは避けられません。

だから

「人に迷惑をかけないように」と無理なことを願うよりは、お世話になっている人にしっかりと感謝の気持ちを伝えてゆく事、日々の感謝をどのように伝えて行けばよいかということを考える方がよろしいでしょう

横田南嶺氏.法話より

できる限りのお礼の気持ちをお伝えし、畑で採れたてのカボチャをお返しに受け取ってもらいました。

カボチャではお礼の気持ちの1/100も伝えられたと思いませんが、何もせずにはいられなかったのです。

これからも人に迷惑をかけてしまう事は避けられないでしょう。

その際には、精一杯お礼の気持ちを伝えること。そして困っている人を見かけたら、まずは助けの手を差し伸べる勇気を持つこと。

人に助けられることで、その有り難さと大切さをしみじみと感じた出来事でした。

コメント

タイトルとURLをコピーしました