我が家は、タネから芝生を育てています。
育てるというより、勝手に育っているという方が正しいかも。
ほぼ完全に放任の、芝生の記録。
放任での芝生
私は外国の映画に出てくるような綺麗な芝生を望んでいません。
芝生に求めるのは土止めとして地表面を覆い尽くす働き、下草としての作用が主です。
こうした目的のため、我が家の芝生は、かなり特殊な環境で育てています。
地面は真砂土。その下には砕石。
肥料分は完全にゼロ。
水やりも、完全に雨任せ。
種まき以降は手を加えることなく、完全に放置です。
ある程度は育つだろうと思っていましたが、思った通りになりました。
持続可能な(楽な)芝生管理
こうまで放置して芝生を育てているのには理由があります。
人間に楽で、環境に優しい芝生の可能性を模索しているのです。
常識的な芝生の管理では、水やり、肥料やり、芝刈りに加えて、時々芝生に穴を開けて通気を確保するなど、とにかく手がかかります。
しかし、私は思うのです。
これは不自然な管理である、と。
不必要な水や肥料は、植物の育成に不自然な成長をもたらします。
これが全ての元凶だと思うのです。
芝生の抑制栽培
植物に水を豊富に与えると、根の張りが浅く、少なくなります。
水を摂取するのにエネルギーを割く必要がないからです。
逆に水が少ない環境だと、根は水を求めて深く、多くなります。
また、肥料が豊富にあると成長に勢いがつきますが、芝生にとっては過剰に伸びることにつながり、頻繁な芝刈りが必要になります。
逆に肥料が少ない環境だと、コンパクトに詰まった姿となり、芝の伸びも抑制されます。
こういう環境に適応した成長ができる種が生き残り、出来ない種が淘汰される。
自然選択ですね。
種の追い撒き
自然選択に任せるやり方だと、100%全面を芝で覆う事がすぐに出来ないのは分かっていましたので、1年経った今年、裸のところに追加で種まきをしました。
なるべく雨が続くタイミングを見計らって種まきします。
種まき直後は流石に水やりが必要になると思いますが、それでも水やりは極力控えたいです。
しばらく様子を見て、まだ裸土であるようであれば、来年あたりは移植を検討しても良いかもしれません。
自然に増えてくれる芝
種まき1年目の芝が、もう種をつけていました。
芝生管理のセオリーでは、穂は刈り取りの対象になります。
もちろん私はそんな事しません。笑
この穂は、我が家の庭に適応できる芝である可能性を秘めているからです。
これこそ自然選択の凄さですね。
人生100年。
「楽して持続可能な芝生」の1年目、今のところ順調です。
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