何だか知らないけれども妙に惹きつけられるもの、その一つが不耕起栽培。
様々な実験を繰り返しています。
今回調達したジャガイモの品種は「北海こがね」と「インカのめざめ」。
実験その1.残渣を地表に放置
収穫後の野菜残渣を地表面に放置して植え付けができるかを試しています。
慣行農法では、収穫後の残渣は地面にすき込み、十分に腐熟して堆肥化するまで数週間は植え付けができないとされています。
すき込まれた有機物の分解の過程で、植物の生育に必要不可欠な窒素が微生物によって消費される「窒素飢餓」なる現象が起こるため、とされています。
しかし、私の家のコンポストでは芽が出て食べられなくなって捨てたジャガイモがグングン育っています。笑
ミミズの本を読んで思ったのですが、「すき込む」という行為が土壌生態系にとって天変地異にも等しい異常事態であり、自然環境下では地表面にどんどん有機物が積もり重なってゆくのが自然な事。
であれば、上にどんどん有機物を被せてゆく方式は土壌生態系のあり方に適ったやり方ではないかと思ったのです。
そういうわけで、ジャガイモの不耕起栽培にチャレンジです。
ほうれん草の収穫後のレイズドベッドを使用します。
ここに軽く穴を掘ってジャガイモを投入。
実験その2.稲藁マルチ
これまでジャガイモの栽培では、ビニールマルチを使うか、土寄せをするかの2パターンを試してみました。
どちらも一長一短ありましたが、ジャガイモは日に当たると食べられなくなるため、どうにかして太陽光線を遮断する必要があります。
今回は「土を育てる」に倣って、マルチ代わりに藁をどっさり被せてみました。
本では、アルファルファの敷き草でマルチングをしていましたが、手に入らないので代わりに稲藁を。
これで地表面に分厚い層を作る事で霜避けとなり、緑化を防ぐ事ができます。
しかし、あまりに分厚く敷き込むと地温が上がらずに発芽不良を起こしたり、そもそも芽が稲藁を持ち上げられず枯れてしまう恐れがあります。
どのくらい厚く敷くかは、直感まかせ。
3/4植え付け→3/30発芽を確認
植え付けから約4週間。
稲藁を観察してみると、その隙間には芽が!
稲藁のおかげで雑草もかなり抑えられており、ここまでは狙い通りです。
ここから成長して、収穫まで辿り着けるでしょうか。
人生100年。
飽きる事のない趣味に出会えて、本当に幸せです。
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