新年最初のお稽古は、炉の炭手前から始まりました。
印象的だったのは、お香関連。
新年ということで、香合は九谷焼の砂金袋モチーフで、練り香は鳩居堂の坐雲。
とても清々しい、素晴らしい香りでした。
準備
風炉との違いは、全部の炭がデカく、量が多い事。笑
最初に仕込む丸管炭は1本と半分。風炉の1.5倍です。
枝炭は何と5本!笑
これを一気に箸で持つのですから、難儀です。
また、炭全体がデカく嵩張るから、箸を入れる場所や羽根の置くところ、香合を載せる場所も若干窮屈。
全体のバランスに気を遣いながら整えます。
灰器には湿し灰をたっぷり。
釜敷は、ワサを内側にして懐中します。風炉の逆です。
道具の展開→湿し灰、中掃
炭斗の置く位置は、羽根と箸が置けるスペースを想定して。
環と香合は、上端が畳から3目。
炭斗、環、香合が三角形になるように。
釜を持ち上げたら釜敷にのせ、正面に引き摺って動かします。
環は左手で、環の上下を持って置きます。この逆の動きで取ると、とてもスムーズ。
初掃を終えたら炭をつぐために、湿し灰を撒きます。
12時→9時、9時→6時。
12時→3時。持ち替えて3時→6時。
最後に、胴炭を置く場所に一文字に撒く。
4年目の炭手前
生まれて初めて炭手前を習った際は、それはもう絶望したものです。笑
「こんな複雑なもの、到底覚えられるわけはない」と。
それでも人間はえらいもので、何度も何度も繰り返し学ぶ事で、少しずつ出来るようになってきます。
利休の教えには、次のようなものがあります。
その道に入らんと思う心こそ我が身ながらの師匠なりけれ
利休百首より
また、曹洞宗開祖の道元禅師も次のような言葉を残しています。
何の玉かはじめより光り有る。
誰人は初心より利なる。
必ず磨くべし、すべからく練るべし。
正法眼蔵随聞記より
どんな宝石も、原石には眩い輝きはありません。
カットして、研磨して、初めて光り輝くのです。
人生100年。
2019年9月よりお稽古場へ通いはじめ、今年で5年目となります。
今年も一生懸命、磨きをかけます。
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