podcastを聞いていく中で、凄い人物に出会うことは少なくありません。
そのうちの1人が、京都で「実験寺院 寳幢寺」の僧院長、松波龍源氏です。
現代社会に蔓延するさまざまな社会課題へ向き合う際に「仏教」の考え方が寄与するのではないか、との仮説に基づき、現代社会に適った仏教の在り方を模索している、かなり変わったお坊さんです。
ですが、その著作「ビジネスシーンを生き抜くための仏教思考」を読むと、彼の語る仏教思想は宗教というより思考のフレームワーク。
ロジカルで建設的で、スピリチュアルな要素は全く無い、本当にビジネスシーンによくなじむ現代的な内容となっています。
何ならビジネスシーンに限らずとも、現代的な物の見方に慣れ親しんだ方なら誰でもスッと理解できる内容だと思いますが、共著者が元・バリバリのビジネスパーソンなので、タイトル付けなどはマーケティング戦略かもしれませんね。
すべてのものごとには絶対性がなく、関係性によって常に移り変わる。
そして自分は、関係性で成り立つ大きなネットワークの一つの結節点である。
(中略)
弘法大師は「その社会で起こるあらゆることは、その社会をつくる人々の心の表れなのだ」という言葉を残しています。
これがすべてではないでしょうか。
—『ビジネスシーンを生き抜くための仏教思考』松波龍源著
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仏教思想の勉強は、お茶の勉強とも繋がる道。
人生100年。
共に学びを深めてゆきたいと思います。
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