昔ながらの風習が色濃く残る、我が地域。
民俗学や文化人類学、民藝のような『人の暮らしや営み』が大好きな私にとっては、毎日がフィールドワークのようなもの。
お米の収穫が真っ盛りの頃。
神社で秋祭りがあったので、お手伝いしてきました。
秋祭りといっても屋台が出るようなものではなく、秋の収穫を神様に捧げ、感謝する神事としてのお祭りで、お手伝いといっても半強制です。笑
収穫したばかりのお米を大窯で炊き。
大皿小皿に盛り付けて、新しい稲藁で作ったしめ縄を張り直す。
作業の工程にはメモひとつありません。
手順は全て口承。
「去年はどうしたかな?」
「きのうの晩飯も覚えてないのに去年のことやら知るもんか」
とか言いながら進めます。笑
年長者の記憶だけを頼りにしながらも、厳密な手順があるわけでない為、「ちゃんと見えれば、細かいことはよい」と最終的にはカタチになってゆきます。
私は『これこそレヴィ・ストロースの言う「ブリコラージュ」だ!』とか思いながら、1人で勝手に感動。笑
毎年、収穫の度に繰り返されてきたであろう秋祭り。
失われゆく日本の原風景の一つを、肌身を持って体験することができました。
人生100年。
この世界、興味は尽きません。
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