茶道では、茶室の床の間に花を飾ります。
野の雰囲気を感じさせる、楚々とした花をいける「茶花」という文化です。
私は洋風のガーデニングも好きですが、こういった品種改良されていない野の花も、それを野に咲くようにいけることも大好き。
茶花と呼ばれるような植物は往々にして日本の原地、里山などに生えているような種類のものが多く、ナーセリーの棚に並ぶことはほぼ有りません。
かと言って、誰の土地かもわからないような山林で無闇に採集するわけにもいきません。
そんな茶花はお茶の先生でさえも入手に心を砕くものの一つ。
特に床間に飾れるような虫食いなどの少ない綺麗なものは相当貴重なはずです。
私の先生は市街地にお住まい。コンパクトなお庭で様々な茶花を育てておられます。
それに対して私はど田舎に住んでいるので、植物を育てる土地ならいくらでも(?)あります。
そこで先生から数種類の植物を株分け、挿し木にて受け継ぎました。
そのうちの一つがキンミズヒキ。
夏の盛りは花を咲かせる植物が非常に少ないのですが、そんな真夏にスラっとした花姿を見せてくれる貴重な茶花です。
先生から頂くまでその名前すら知らなかった植物。
頂いた初年度から花を見せてくれました。
春夏秋冬、自分の庭から何かしらの花を取れるような庭を作っていきたいと思います。
コメント