茶道の勉強の一環として、さまざまな言葉を自分なりに調べています。
その備忘録として、調べたことを記事化しました。
それはお茶に用いるべきとされる水、「井華水(せいかすい)」について。
井華水(せいかすい)とは
ざっくり言うと「明け方に汲んだ水」という事になりますが、それだけではなぜこんな言葉があるのか分かりません。
そこで辞書を引きました。
丑寅(午前2-4時)に汲んだ水。
最も清涼とされ、古代から閼伽(読み:あか。仏供)や調剤に用いられた。
茶の湯でもその水を一日使う事とされた。
また、特に立春の日や元日の井華水は一年の邪気を除くとされ、若水と呼ばれる。
新版茶道大辞典より
この時間帯に汲み上げられた水が井華水となる、と言うことは、この時間帯に何か秘密がありそうです。
陰陽五行説と井華水
これまでお茶の様々な場面に陰陽五行思想があるのを見つけてきました。
井華水も陰陽五行思想と関係があるとみて間違いなさそうです。

陰陽五行の思想を分かりやすく解説した雑誌によると、陰陽は時間帯にも適応されるようです。
これを見ると、丑寅の時間帯は陰の気が減り陽の気が満ちるタイミング。
特に、寅の刻は陰陽のバランスが整った時間である事が分かります。
茶席は陰陽の移り変わりの中で行われるので、陰の極み、陽の極みの時間帯では都合が悪いのでしょうね。
ますます深みに
お茶の世界に適応されるルールの陰陽五行思想を通じて考えることによって、初めてこの水が特別であると言うのがよくわかります。
陰陽五行の思想を読み解くことで、お茶の世界の解像度が上がったのを感じます。
極め尽くせぬお茶の世界。
陰陽五行の考え方をより深め、より多くの学びを得てゆきたいです。
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