幼稚園のPTAで合計3年間の役員経験を積み、先日無事に卒園を迎えました。
PTA活動は非常に貴重な経験となっただけではなく、多くの人(特に男性)に知ってほしいと思いましたので、ここに記事化します。
男がいない
PTAに入った男性が最初に気づくことは、男女比率のいびつさです。
引越しに伴う転園もあり、2つの幼稚園で3年間の経験があるのですが、いずれも女性だけで構成されていました。
男は、1人もいません。
2021年のデータで共働きの割合は7割にも迫る勢いだというに、一体なぜこうなっているのでしょうか。
異次元の少子化対策が叫ばれる今、子を持つ男性や議員の先生方には、ぜひ考えて欲しい現状だと思います。
改善の宝庫
活動に参加するとすぐに、業務のアナログさに驚きました。
会計になった時は、10年以上蓄積された紙袋いっぱいの資料を引き継ぎました。
特定のフォーマットがあるわけでない、その時々の会計の裁量で蓄積された記録の数々…。
そして副会長になってからは、業務が全く標準化されていない事に驚きました。
マニュアルらしきものは一つもなく、基本的に前例踏襲・口頭での業務の引き継ぎがあるばかりです。
仕事のやり方として余りにも非効率は現状が、そこにはありました。
社会人経験を重ねて、さまざまな業務のシステムに触れてきた経験を活かす又とないチャンスです。
この現場は、社会人経験のある人(多くの男性)こそ力を発揮できる場所だと思います。
前例踏襲は苦痛
年度ごとに役員が交代するPTAで、業務が標準化されていないと何が起こるでしょうか。
まずは「昨年と同等レベルの運営をこなす事が目標」となります。
ここをゴールにして運営をしても、楽しい事なんか一つもありません。
私は、仕事の楽しみ、暮らしの楽しみは、工夫の中にこそあると思います。
「過去と比べてどうだったか」を考えるよりも、「今現在の自らの責任のもとで昨年と異なる何が出来るか」を考える方が、よほど楽しいものです。
前例踏襲を目標とする運営が、PTA活動から保護者を遠ざける原因の一つではないかと、私は考えています。
PTA活動をクリエイティブに
PTAでは時に難しい問題解決を迫られる場面もあります。
価値観の衝突です。
例えば、遠足は動物園に行くか、水族館に行くか。
コロナ禍での室内イベントや行事を、やるか、やらないか。
どちらが正しいと言うわけでもない、この問題は、解決するというよりも「交渉を経て、両者が納得できる(あるいはギリ許せる)ライン」を見つけてゆくプロセスを伴います。
これを面倒だと思えばそれまでです。
しかしこれを「自分の介入によって、多くの人に価値ある決定を下す場面」と考えると、こんなにやり甲斐のある仕事はそうそうありません。
こうした決断を重ねていくことで、子供達や保護者、先生たちが喜ぶようなが企画ができるのが、私にとってのPTA活動の面白みあり、やり甲斐でした。
なぜPTAに入らないのか
PTA活動の現場は、やり甲斐を満たしてくれる、チャレンジするに値する、様々な要素が用意されている舞台です。
私のように職場で輝けない男性であっても、これだけ業務改善の素材が豊富な舞台であれぼ何かしらの存在感を発揮する事ができます。笑
組織の中で輝いている人なら、その存在感たるや眩い程でしょう。
ここまで記載して思い至ったのが、なぜPTAに入らないか、ということについて。
やらない理由、やる理由
PTAについて思うのが、やらない理由(できない理由)は、考えずとも幾らでもあげることはできます。
でも、そんな中でPTAをやる理由は?と問われると、そんなに出てきません。
しょうがなくくじ引きで、という消極的な理由や、地域や社会に対する貢献のためといったキレイゴトはあるかもしれません。
この記事はここにクサビを打ち込むことが目的です。
PTAをやる。自分が輝くために。
世のため人のため、我が子や友人の子のため、だれかがやらないといけない事だから、とPTA活動は言われていますが、私はこの記事を通じてここに楔を打ち込みたい。
社会人経験ある男性諸君。
PTAはその経験が活かせる舞台だ。
新年度はPTAで輝こう!
それは結果として、世のため人のため、我が子の為にもなるのです。
人生100年時代。
それを思った時も、PTAに関わる時間なんて僅かしかないのですから。
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