※この記事は極めて個人的な茶道の記録です。
2022年12月からのNHKの番組「趣味どきっ」で裏千家の茶道が紹介されています。
茶道がメディアに出てくる機会は非常に稀。
何でも検索して情報を得られるようになった今日でも、お茶の情報は殆ど表に出てきません。
しかし、一旦その中に入ると「必要な情報」は、「必要な人」に、「必要に応じて」キチンと流れてきます。
茶道の世界に入って、情報化社会で得られる情報は、この世の全てでは無いのだと気付かされました。
蓋置「一閑人(いっかんじん)」の扱い
井戸を覗き込む暇人をモチーフとした、遊び心あふれる蓋置。

一閑人(いっかんじん)は利休好みといわれる七種蓋置の一つに数えられており、本来は文具からの転用といわれています。
文化遺産オンラインより
●柄杓の合はつけたまま柄の部分だけを持ち上げて取り出す。
●そのままでは蓋が置けないので、横に倒して蓋置として使用する。
炉で茶入荘
水指の上に茶巾、茶筅、茶杓を飾っておく。
水指の正面に、茶入を仕込んだ茶碗を置いてスタート。
山里棚

千利休が考案したとされ、大阪城にゆかりがある。
山里棚は、大阪城内山里の茶席で初めて使われたという説と、大阪城山里丸の仕付板を棚とされたという説があります。
webサイト 茶道入門より
炉で用いる。
横幅が広いため、炉で使う場合でも道具は流し置きせずに水指の前に置く。
水次で水を入れる際は地板のギリギリまで手前に出す。
蓋は前に立てかける。
みらく?
お道具の文脈で、「たかとりのみらく」という言葉に出会いました。
たかとり、は、高取、で焼き物のグループに「高取焼」というのがあります。
みらく、というのは調べて見たところおそらく「味楽」で、窯元のお名前のようです。

福岡県の茶陶で、薄い作りが有名だそうです。
茶杓の銘
茶杓の銘を考えるプロセスは、季節の変化に心を寄せる訓練。
12月は年末年始を感じさせる言葉を。
愛日(あいじつ
①冬の日光の異称 。 「冬日愛すべし 、夏日畏るべし 」 (中国 『春秋左伝 』 )より 。
②時間を惜しむこと 。また 、 「孝子は日を愛しむ 」 (中国 『揚子法言 』 )より 、寸暇を惜しんで孝行することをいう 。」
蘆田鶴(あしたづ)
田鶴は鶴の異称 。蘆の水辺に真っ白い鶴がいる美しい風景
→「鶴 」藤村庸軒作 、共筒茶杓 / 「田鶴 」裏千家七代最々斎竺叟作 、共筒茶杓
竈猫(かまどねこ)
猫が暖かい竈のそばで気持ちよさそうに寝そべっている冬の風情 。
臘八(ろうはち),臘八接心(ろうはちせっしん)
臘八は臘月八日、すなわち 1 2月 8日のこと 。
この日は雪山で苦行をしていた釈迦が悟りを開いた日といわれ、禅宗寺院では 1 2月 1日より 8日の暁まで不眠不休の座禅修行を厳修する 。
枯尾花(かれおばな)、枯薄(かれすすき)
尾花はススキ (薄 ・芒 )の異称 。美しく風になびいていたススキも 、晩秋になると北風や冷たい雨に打たれて葉も穂もすっかり枯れ尽くしてしまい 、哀愁を誘う 。
—『茶の湯の銘 季節のことば (淡交新書)』淡交社編集局著
https://a.co/ajwbOhx
12月=12代目
茶碗や茶杓の銘と共に、誰の作かという問答をします。
勉強のために、12月は12代目の作ということにして名前を覚えて行こうと思います。
裏千家12代…又玅斎 直叟(ゆうみょうさい じきそう)
楽家12代目…弘入。
12月を終えて
四ヶ伝を習い始め、いよいよ茶道の世界の奥へと入り始めた感があります。
来年は「人間としてより良く生きてゆくために、茶の道を通じて修行」してゆこうと思います。
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