私の住む筑後平野のような暖地では、ジャガイモは早春と秋にそれぞれ植え付ける事ができるそうです。
これまでは春ジャガイモを作ってきましたが、今年は秋ジャガイモにも挑戦。
もちろん有機無農薬での栽培です。
秋ジャガイモ栽培のポイント
ジャガイモは冷涼で乾燥した環境を好む植物です。
ところがこの地の9月上旬の夏の残暑は厳しく30度を超えます。
更には台風や秋雨で降水量は多く、適地適作とは言いにくい環境。
雨はどうしようもないので、マルチで温度対策を行うことにしました。
マルチと言っても種類も豊富でやり方も色々あります。
色々考えた末、3パターンのマルチで実験することにしました。
マルチの実験
2022年9月10日、快晴。
実験の条件を揃えるために、ジャガイモの品種は全て「デジマ」に揃えました。
4kgを2畝に植え付けます。

地面に等間隔に並べて、間にボカシ肥料を一握り。
黒マルチ

黒マルチは地温上昇の効果があるので、生育前半は暑さで種イモが腐るリスクがあります。
それに対して、うまく発芽する事ができれば、気温が下がり出したとしても地温を高く保たせて、生育を加速させる効果が期待できます。
白マルチのみ

隣の畝は白マルチ。
夏の暑さを跳ね返し、種イモを腐敗から守る効果を期待しています。
かつて春の白マルチでは大失敗でしたが、今回は条件が逆なのでうまくいくはず…!
黒マルチ+雑草マルチ
作業中に閃いた名(迷)案、黒マルチに雑草マルチを併用。

黒マルチの上に、畑で伸び放題の雑草を被せて敷き藁風にしてみました。
生育初期時は草が直射日光を遮り、地温を低く保たせます。
発芽後に草をどければ黒マルチの蓄熱パワーで生育に勢いを与えられるかも。
うまくいけば、白マルチと黒マルチのいいとこ取りになるのではないかと期待しています。
リジェネラティブなジャガイモ栽培を目指して
リジェネラティブ農業に関する本「土を育てる」の著者、ゲイブ氏。
彼は、ジャガイモの上にアルファルファの敷き藁をマルチにして、省力で環境負荷の少ないジャガイモ栽培を実践しているとありました。
リジェネラティブ農業の実践を夢みる私ですが、なんでも初めから完璧にできるわけではありません。
アルファルファの敷き藁なんて当然もっていませんし、ここで作ろうとも思っていません。
それ以前に、秋ジャガイモを育てる事ができるかどうかすら、分からないのです。笑
さまざまな実験を重ねて、少しずつ理想に近づいていければと思います。
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