※この記事は、極めて個人的な茶道のお稽古の記録です。
人生初の炭点前!そして長緒!
疑問や感動が満載です。
その他には超久々に貴人点、そして人生2回目の葉蓋をお稽古しました。
盆香合は、先輩のを見て学びました。
炭点前とは
炭手前は湯を沸かす手順を、秩序ある1つの形式にしたもので、茶事の前に行う初炭(しょずみ)点前と、薄茶を点てる前に行う後炭(ごずみ)点前があります。
淡交社テキストより引用
風炉の場合は懐石が先で、炉の場合は初炭が先。(暖を取るためでしょうか?)
利休百首には炭について次のような句があります。
炭おくも 習ひばかりに かかはりて 湯のたぎらざる 炭は消え炭
火がきちんと起こることの大切さの戒めです。
先生曰く炭手前は「みんなあまりやりたがらない」点前だそうです。
炭手前はその性質上、一回のお稽古の中で繰り返しの練習ができません。
まさに一期一会の気概で炭に向き合おうと思います。
風炉の初炭点前、予習と復習
ビジュアルで覚えるため、重要な箇所の写真メモ。
炭を組んだ姿。
枕炭と香合を置く台になる炭は燃やさない。
炭斗(すみとり)に組み入れた状態。
香木は3つ仕込む。2つは炉の中、1つは拝見用。
炭斗の運び方、持ち方は水指と同じ。
小板と鉄箸の長さはほとんど同じ!
道具を展開した姿
釜を下ろしたら、初掃き
風炉の中に炭をつぎ終えた姿。
白い枝炭は、丸管炭に沿わせるように。
実際にやってみると、炭をつぐ鉄の箸が非常に使いにくい!
これで炭を持ち上げ、自由自在に並べるのは相当な訓練が必要ではないでしょうか。。。
つぎ終えたら中掃き。
釜をかけたら、後掃き。
先生曰く、炭点前は多少間違えたとしてもサラサラと、やり直したり立ち止まることなく流れるようにやるべし、との事です。
炭はお茶事のための準備であって、メインの見どころ、お楽しみポイントではないからだそうです。
…そう聞くと、なおさらにハードルが上がった気がします。笑
長緒
大海や内海と呼ばれるメチャクチャ蓋の大きな茶入を、これまたメチャクチャ長い緒の仕覆で包む。
緒の長さが尋常でなく、茶入のカタチも特殊なのでここの扱いがキモとなる。
緒の結び方(短緒)
緒の扱いがなかなか覚えられない。
だからYouTubeで復習する。笑
中にお茶が入っているときの結び方は、左の輪を折り曲げ、右の輪が折り曲げたとこの上から下へくるように結ぶ。
中にお茶が入っていない時は左の緒を右の輪にくぐらせて、左の緒をそのまま打ち掛けにかける。
葉蓋(はぶた)
七夕ごろによくあるお点前。
花籠の中の花入を水指に見立て、水指の蓋にホンモノの葉っぱを用いるという超絶に風雅なお点前。
こんなにエレガントなお点前はそうそうないのではないのでしょうか。
蓋に用いる葉は本来、梶の木の葉を用いるようですが、なかなか入手困難です。
代用品としてアカメガシワのものを準備して頂いていました。
アカメガシワといえば、アスファルトの裂け目からでもグングン育つ超強い雑木のイメージでしたが、葉蓋用に綺麗な葉だけ選び取ってみると、まん丸で大きい葉っぱがなんともかわいらしく見えました。
貴人点(きにんだて)
身分の高い人にお茶を差し上げるお点前。
建水の下に置いた帛紗を取る手は左手をかぶせるように。
茶杓の銘
5月に引き続き、梅雨であり、紫陽花や雨の季節。
生き物たちも活発になってくる季節でもあります。
● 河鹿(かじか)…山深い渓流に住むカエルの一種。名は鳴き声が鹿に似ているからという。
●空蝉…実在の茶杓、舟越永景作の銘にも。
●蛍…蛍火、螢籠、蛍狩、蛍舟など。
●落し文(オトシブミ)…オトシブミ科の小甲虫。菓子の銘にも。
●翡翠(カワセミ)…四季を通して見られるが、新緑の水辺を飛翔する姿が目に涼しいので夏の季語とされる。
●ホトトギス…利休作、共筒茶杓の銘にも。
茶の湯の銘、季節の言葉より引用改変
今月の花と軸
西大寺の禅僧(名は失念、ネットで調べたところ松本実道か )「喫茶洗情塵」(きっさ、じょうじんをあらう)
花は、紫陽花、夏椿、オカトラノオ。ナツツバキ。
全般的なチェックポイント
ものを扱う時の基本は、人差し指と親指で摘む形を取る。
茶杓を清める帛紗の持つ手、茶杓を持つ手や茶筅を振る手。
軽々とつまむように。
驚いたのが、柄杓の持ち方。
炉と風炉では異なるそうです!
知らなかった… !
今月を終えて
今月は体調を崩した関係で稽古の回数がまた少なくなってしまいました。
限られた回数であるからこそ、一回一回を大事にしなければと思います。
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