フジバカマにいたカイガラムシは、セージにも付いていました。
せっせとカイガラムシを退治していた折、珍しいカイガラムシを見つけました。

イセリアカイガラムシです!
昆虫学者・小松貴氏の講演でその存在を知った昆虫。
ある種の生物が直接的・間接的に人間社会に害をなすときに、その天敵を導入し、病害虫密度を下げる技術のことを「生物的防除」と呼びます。
このイセリアカイガラムシは生物的防除の歴史に残るエピソードがあります。
柑橘類栽培における害虫として甚大な被害を与えたことで知られるが、有力な天敵であるベダリアテントウの導入によって制圧され、農業上の被害はほとんどなくなった。
(中略)
本種は、現在ではそれほど見る機会が多くない。
これは、天敵による防除が成功を収めたためである。
(中略)
このテントウムシが放されると、どのミカン園でもカイガラムシの被害は皆無となり、周辺の樹木にいたカイガラムシまでもほとんど絶滅に近い状態となった。
だれもが驚くほどの大成功だった。
これは、天敵の人為的な導入による害虫防除の最初の例である。
(中略)
現在に至るも、このカイガラムシはその数を減じたままである。
ベダリアテントウも見かけることは少ないが、人知れず活躍している証拠と言えるだろう。
Wikipedia イセリアカイガラムシより引用改変
凄い話だと思いませんか。
小松貴氏の講演を聞いていなければ、「なんだこのカイガラムシ、気持ち悪ッ」って水流で吹き飛ばしておしまいでした。笑
小松貴氏が講演で「虫を知ると、退屈しなくなる」というのは真実ですね。笑
しばらくはこのセージの周囲でベダリアテントウを探してみようと思います。
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