バラのレイニーブルーが開花。
その上には、キレイなイトトンボ。
我が家では沢山のイトトンボが観察できます。

つい先日はカップルも目撃しました。

おそらく「アオモンイトトンボ」だと思います。
Wikipediaで調べたら、この生物には凄い生態がありました。
雌には、緑褐色~濃褐色をした「異色型(メス型)の雌」と、雄によく似た青色の「同色型(オス型)の雌」という色彩の異なる二型がある。
千葉大学高橋佑磨の研究によれば、雌の中に複数の色彩型が混在し多様性が保持されていればいるほど、雄は効率的に雌を探すことができなくなる。
結果として雌が雄から執拗に交尾を迫られるセクシャルハラスメントのリスクが雌一個体あたりで低下することが確認された。
さらに、こうしてセクシャルハラスメントが軽減すると、集団の増殖性や安定性が高まり、最終的には集団の絶滅リスクも減少することがデータからも示された。
Wikipedia アオモンイトトンボ より引用改変
要するに、「メスのルックスの多様性がオスによるセクハラを減らし、結果として個体群全体の利益」となる。
という事。
もちろんこれは抑圧されてきたイトトンボ達が自由や平等を求めて勝ち取った結果などではありません。
生き残りをかけて、数々の偶然を積み重ねて作り上げられた歴史上の必然です。
そうであったとしても、多様性の尊重が求められて久しいこの現代において、なんて示唆的な生態なのでしょう!
イトトンボからこんなことを学ぶなんて思ってもみませんでした。
このような生態を突き止めた昆虫学者さんに感謝です。
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