
イギリスの園芸雑誌、Gardeners’ Worldの2021年7月号のレビュー。
今月注目したのは、Montyさんによる挿木のテクニックです。
挿木には水と空気以外に必要なものはありません。
根が出てからはじめて栄養素を必要とし、取り込み始めるのです。
パーライトは挿木に最もよい素材で、適度に水分と空気を保持してくれます。
私はパーライト50と培養土50の割合か、またはパーライト75:培養土25の割合で使うことを強くお勧めします。
純粋なパーライトでも十分発根させることはできますが、全く肥料分が含まれていないので根が出ても成長することができません。
培養土を追加することで、発根から植え替えまでの間に時間的な余裕が生まれます。
Gardeners’ World 2021.July
ヤマアジサイの挿木で、去年はせっかく根が出ていたのに、肥料のない土で枯らしてしまいました。
そして今年は培養土だけで挿木にチャレンジをしています。
モンティさんの記事を読む限りでは、その中間くらいがベストなのかもしれませんね。
成功の秘訣はスピードです。
Gardeners’ World 2021.July
挿木は、素材となる挿し穂を親の木から切った時点で、死に近づいてゆきます。
親の木から水分が供給されなくなるからです。
私は挿し穂はすぐ水につけますが、モンティさんはポリエチレンのバッグに入れる方法がお好みのようです。
広いお庭で沢山の挿し穂を採集して回ったり、野山に分け入って挿木の穂を探したりする際には、このやり方は身軽で良いですね。

挿木は親と同じ性質の株を、タダで増やせる唯一の手段です。
我が家にはバラ、紫陽花、ハーブ類など挿木で増やせる植物がたくさんあります。
今後も色々と挿木にチャレンジしてゆきながら、技術を習得してゆきます。
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