日本土壌協会監修「図解でよくわかる土・肥料のきほん」を読み直してみると、油かす液肥の他にも様々な液肥が紹介されていました。
今後チャレンジする時に備えてメモ用に記載しておきます。
油かす液肥
油かすは窒素が主体で、カリウムやリン酸は少ない。
油かすを水に入れて発酵させ、追肥用の液肥をつくることもできる。
日本土壌協会監修「図解でよくわかる土・肥料のきほん」p90
作り方と使い方は以下の通り。
- 水10リットルに油かす1kgの比率。
- 悪臭防止に過石を50g追加。
- 褐色透明の上澄み液を、5倍で投与。
過石とは過リン酸石灰(かリンさんせっかい)の略で、リン酸肥料の一種。
私は体積比で10:1にしており、過石は加えず、20倍で投与しています。
油かす有機液肥
油かす以外にいろいろなものを混ぜています。
- 水40リットル、油かす700g、魚かす500g、過リン酸石灰400gを混ぜ合わせる。
- 時々かき混ぜながら、3-5週間腐熟させる。
- 4-5倍に薄めて使用する。
- メロンやスイカの追肥に効果的。
雑草液肥
- 4-5月に取った若草を、水につけて1-2ヶ月発酵させる。
- 草木灰を加えると発酵が進む。
- 2-3倍に薄めて使用する。
- 根の弱いものには10倍に薄めて投与する。
福田氏の推奨している天恵緑汁のようなものでしょうか。
過石水
読んで字のごとく、過リン酸石灰を主体とした液肥です。
- 水10リットルに過リン酸石灰10gを加え、10分ほど混ぜる。
- 一晩置いておくと上澄み液と沈殿物に分かれている。
- 上澄み液は追肥として葉面散布などに、沈殿物は肥料として撒いてよい。
教訓
私は植物たちを有機無農薬で栽培したいので、過リン酸石灰は使えません。
そうなるとこの中で作ることができるのは、シンプルな油かすだけの液肥か、雑草液肥。
つまり、窒素分のみ液肥で追肥ができると理解しておいた方が良さそうです。
リン酸やカリウムは、通常通り固形物の散布で与えることが重要ですね。
そういえば以前、有機肥料の記事も記録しておきました。
様々な植物の栽培に照らし合わせて、最適なものを探してゆきたいと思います。
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