イギリスの園芸雑誌、Gardeners’ World 6月号のレビュー。
Montyさんがオーガニックな庭づくりに関する記事を書いていて、大変勉強になりました。
なぜオーガニックな庭を作るのか
Montyさんがオーガニックな庭づくりをするのは、イギリスの歴史的経緯があるそうです。
イギリスは産業革命をリードし、工業化社会を発達させ、人々は自然から離れて暮らすようになった。
第二次大戦が勃発し、ドイツ軍の潜水艦がドーバー海峡の制海権を奪い、イギリスは食糧の輸入経路を絶たれてしまった。
食糧生産能力を上げる為に、原野を切り開き、化学肥料を投入して病害虫は農薬類で制する大規模な農業システムを導入。
農家の所得は増え、食糧価格は下がった。
いいことづくめに見えるが、このツケは環境に押し付けられていた。
農村地域の野鳥は半減し、ポリネーターなど益虫が激減し、害虫は増え、更に農薬に頼らざるを得ないという悲劇的なサイクルに陥っている。
Gardeners’ World June 2021より翻訳
以前記事にしましたが、農業はもっとも環境を破壊するビジネスです。
こういった状況から脱する為、Montyさんはオーガニックな庭づくりを30年取り組んでこられたそうです。
植物の多様性
オーガニックな庭を作る為には植物の多様性が重要だとMontyさんは続けます。
オーガニックな庭を作ることは、重量挙げにチャレンジするというより、バランスを取って整えることだ。
よく庭を観察して、庭で起こっている事に対応するようにしよう。
ナメクジやカビなど病害虫は避けられないが、うまく回っているオーガニックな庭では問題になることはない。
いい庭は害虫に対抗する生物たちが現れて、バランスをとるからだ。
基本的な原則は、庭の状況をよく観察する事。
土づくりにフォーカスし、良い土づくりを心掛けて、植物の多様性を保とう。
そうすれば様々な種類の昆虫、野鳥を招き寄せて庭のバランスを整えてくれる。
Gardeners’ World June 2021より翻訳
生き物の多様性を保つ事。
地球環境においても、オーガニックな庭づくりにおいても、とても大事なことですね。
自家製コンポストで土づくり
以前記事にしたように、コンポストで土づくりも庭づくりの重要な要素。
庭に池を作ろう
流石に池を掘るのは大変なので、睡蓮鉢をいくつかセットしようと思っています。
半夏生とか育ててみたいな。
水のやりすぎ、肥料のやりすぎを避けよう
Montyさんは野菜や鉢植えなど、水やりが不可欠なところ以外は水やりしていないそうです。
急いでオーガニックな庭づくりに取り掛かろう!
工業的農業は環境や生態系に深刻な被害を与えている。
オーガニックな庭は、鳥や昆虫や小動物たちにとって生存に必要不可欠なオアシスであり、自然界にとっては熱帯雨林や海のように重要な存在である。
医師の倫理であるヒポクラテスの誓いに「危害を加えない」というのがあるが、オーガニックな庭づくりを通じて自然界に危害を加えない庭づくりに取り組もう。
Gardeners’ World June 2021より翻訳
これからもオーガニックな庭づくりに励もうと思います!
コメント