(投稿日: 2021/04/03)
野鳥の会の会報、「野鳥」2021年3・4月後のレビュー。
コロナ禍で経営が厳しい状態が続いているらしく、残念ながら2021年度は隔月出版となることが決定しました。
今月の表紙はムクドリ。
鮮やかな黄色いクチバシと足がよく目立つ、田んぼや芝生などをほじくり返している姿が普通に見られるトリ。
都会でも逞しく生きており、街路樹にたむろして集団でギャーギャー泣き喚くことから失礼ながらあまりいい印象のない鳥でした。
しかし、この写真を見てイメージが変わりました。
端正ないい顔をしています。
今度、私も撮影してみようと思います。
今月の特集は絶滅危惧種の「オガサワラカワラヒワ」について。
本土なら割とどこにでもいるカワラヒワの亜種です。
以前記事にしたオガサワラシジミ同様に、外来種の捕食圧によって絶滅の危機に瀕しております。
中国のシマアオジ=日本のウナギ
もう一つが、「空飛ぶ朝鮮人参」と呼ばれたシマアオジ。
名前も初めて知ったのですが、北海道に渡ってくる渡り鳥。
滋養強壮に良いと言われ、中国で乱獲。
採集が違法となっても密猟が絶えず、個体数は減少の一途。、
この20年で90%の個体が減少しているそうです。
絶滅の危機に瀕していて、国際的に保護しようとしている動きがあるにも関わらず。
自分には関係のない話と無視を決め込むか、そんなことを全く知らない完全な無知に基づく人間の貪欲な性質のせいで、絶滅の一途を辿る不幸な生物。
まるでウナギの絶滅の経過を見ているよう。
需要があるから密猟が横行するのであり、それを防ぐには需要を減少させるほかありません。
そしてその為には「強力な規制」だけでは不十分で、「現状の認知」と「行動変容」しか本質的な効果はありません。
私は、「人生100年時代を豊かに生きるためには豊かな環境が必須の土台である」と考えています。
これからも生態系や絶滅危惧種について気づいたことや、知らなかったことを記録・啓発してゆこうと思います。
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