(投稿日:2021/01/18 ,訪問日:2021/01/11)
我が家の隣町、久留米市は日本有数のツバキの生産地。

そんな久留米にある、世界のツバキ館に行ってきました。
世界の様々な原種ツバキや、園芸品種が栽培されています。
園芸ツバキ

園芸品種の中心的存在、太郎冠者(たろうかじゃ)。

推定80歳
学芸員さん曰く、侘助(ワビスケ)と呼ばれる園芸品種は太郎冠者のDNAを引き継いでいるもののみが名乗れる品種名、とのこと。
太郎冠者は織田信長の弟で茶人の有楽斎が好んだと言われています。


の寄せ植え。参考になります。
実家の庭にもツバキの木があるのですが、品種がわかりません。
学芸員さんに見分け方を聞いてみましたが、ツバキは何千種類という品種が生み出されているため、鑑定は難しそうです。
原種ツバキ
中国南部からベトナムあたりのツバキを雪や霜から守る為、ガラス温室(暖房なし)で栽培されていました。
大型のものから小型のものまで、様々な種類があります。

ベトナメンシス
大型種

ヘイカキンカキャ(平果金花茶)
小型種

ムラウチイ
村内氏がベトナム奥地で発見

日本原産種
いけばな
館内には数々の園芸品種がいけられていました。
キャプションは品種名です。

シンプルで楚々とした花が好みですが、こういう「絞り模様」の入ったツバキもとても美しいと思いました。

ツバキの仲間のツボミはとても美しいと思います。
前衛いけばな運動を描いた小説「花日記」の中で主人公の次のようなセリフが印象に残っています。
「どんな他の花にもない硬い蕾こそは、中にある春がどんなに大事なものかを教えてくれているんだ。」
中川幸夫


バラかと見紛うような品種も。


赤い椿も美しいし、白い椿も美しい。
ツバキの美しさの広がりと、奥行きを垣間見ました。
多くの種類が開花している良い時期に訪問できて十分楽しむことができました。
コメント
見た事の無い珍しい椿達💜
わたくしも行ってみたいな🎵
バラエティ豊かな美しさに、そこまで好きでなかった椿の事が大好きになりました!