(投稿日: 2020/12/09)
畑づくりについて、色々と勉強しています。
今後取り組もうとしている畑の課題として「土づくり」の他に「法面の管理」があります。
今回はこの法面の維持・保護について色々調べてみようと思います。
【現状】
畑の片面には高低差2m程度の法面があり、数カ所に穴が空いています。
モグラが開けた穴なのか、雨で浸食された穴なのか分かりません。
父曰く「昔、同じように法面が侵食されていたので土囊袋で補強した記憶がある」とのことでした。
斜面が決壊すると畑の土が流れていってしまうので、なんとか食い止めなければなりません。
→課題その1…法面の崩壊防止
また、この法面は雑草がひどく茂っており、父が毎年除草で苦労しているそうです。
→課題その2…草刈り作業の省力化
例によって先行研究をあたります。
「法面 保護」でググると色々出てきます。
hitしたのは、植物を利用して植物を制する方法。
「ヒメイワダレソウ」という植物で法面を覆って他の雑草を抑え込む、という方法です。

農林水産省でも事例が紹介されていたり、近所の自治体でも水路の法面保護に利用しているようで、実現性も信頼性も高そう。
しかし、この手の植物で気になることはその生命力・繁殖力が強すぎて「違う問題」をもたらしてしまうことです。

環境省の生態系被害防止外来種リストを参照すると、ヒメイワダレソウは危険度が上から二番目の「重点対策外来種」。
「甚大な被害が予想されるため対策が必要性が高い」区分になっていました。
植物を使って植物を制するコンセプトには大いに賛同しますが、それが管理が大変な外来種ということなら話は別。
可能な限り避けたいところです。
更にヒメイワダレソウについて調べていると、在来植物の「イワダレソウ」という植物があり、イワダレソウとヒメイワダレソウの交雑種を保護植栽用に開発している会社などもあり、イワダレソウの仲間の有効性が高そうなのは疑う余地がない感じです。
この会社の製品、改良型イワダレソウ「クラピア」のチラシを見てみると凄く良いことばかり書いてあります。

特にヒメイワダレで私が懸念している生態系への悪影響について、不稔性(タネができない)改良をしてあるので、植栽した範囲から過剰に広がる事態を避けることができます。
法面の保護だけでなく、芝生の代わりに「クラピア」を使用するガーデニングの一環として記事化したブログがあったので参照してみます。
ガーデニング界隈ではヒメイワダレは、広がる性質の強さから「植えてはいけない植物」呼ばわりされることもあるようですが、「クラピア」はそんなヒメイワダレを扱いやすくした感じのようです。
「クラピア」は通販で買うのが一般的なようで、楽天市場にも売っていました。
40株セットで24,486円 。
法面 8株/平米とのことなので、1セットで5平米分です。

結構高いですね…
法面の管理にかかる手間と天秤にかける必要がありそうですが、いい選択肢を見つけることができました。
そういえば以前調べたコンパニオンプランツ、ナギナタガヤなんかが果樹園で活用されていたはず。
果樹園といえば斜面。斜面に適応できるなら法面にも応用できるはず。

法面保護の用途にいいかもしれません。
時間があるときにさらに調べて比較検討してみようと思います。
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