畑づくりの勉強をしていると、
「寒起こし」
というキーワードがありましたので、色々と調べてみました。
色々と調べてみてわかったことは、
冬のこの時期(11月〜1月末くらい)は畑を始めるのに大変都合が良いタイミングであるということです。
この時期は野菜を栽培する時期ではない、いわゆる農閑期、ってやつですね。
実際にこの時期の園芸雑誌は「土づくり」特集や、「来年以降の栽培計画のプランニング」特集など農閑期ならではの特集が組まれています。
この時期の畑づくりで推奨されている作の一つが、固まった土をほぐす作業で、これを寒起こしというそうです。
なぜやるのか、なにをやるのか。
雑誌やテキストから抜粋してまとめてみます。
寒起こし、とは
クワやトラクターなどで長年にわたり土壌を耕し続けると、刃の届かないところで土が固まっている層(硬盤や下層土と呼ばれる)が形成されるそうです。
これがあると野菜の根が深く張ることができず、生育に悪影響があるそうです。
そして農閑期の冬に、これを砕く作業のことを寒起こしと呼ぶようです。
下層土の確認方法
表面から20cm(作土)と、その下40cm(下層土)表層から合計60cmがほぐれているかどうかを確認する方法が、「趣味の園芸 やさいの時間 12-1月号」に掲載されていました。
表面20cmの作土の確認方法
…力を入れずに割り箸がスッと入るかどうか。
その下40cmの下層土の確認方法
…1mの支柱を力いっぱい差し込んで、60cm差し込むことができるかどうか。
また別の雑誌「やさい畑 12月号」には、レジェンド福田先生が登場し、固まった地盤をほぐす方法として「天地返し」と呼ばれる大技を紹介しています。
スコップを使って、表層から1m近く垂直に掘り下げるそうです。
…しかし、家庭菜園程度の面積ならとにかく、広大な畑を深く耕すのはちょっと無理かも。
再び、趣味の園芸 やさいの時間に戻ってみますと、土作りの手順が次の通り示されています。
寒起こし(毎年 1月中旬-下旬)…表層20-30cmを粗く掘り返す。土を真冬の寒風に晒し、病原菌や害虫、1年草のタネを死滅させる。家庭菜園では毎年行うのが良い。米ぬかを加えると土壌微生物が活性化し、良い土となる。
お礼肥(寒起こしの後)…寒起こしとセットの作業。土壌微生物を活性化させるために行う。春の野菜栽培で必要な量の堆肥とは別。1平米あたり300-400g程度の牛糞堆肥を施す。
植物性資材の投入(間起こしの後、3年おき)…3年に1回、お礼肥で牛糞堆肥を与えるかわりに植物性の有機質としてバーク堆肥(樹皮原料)や腐葉土を1平米あたり300-400g程度施す。
下層土を砕く(5年おき)…野菜づくりを5年程度続けた畑、1-2年程度でも野菜の育ちが悪い畑、土の状態が不明な畑でオススメの作業。スコップで下層土を砕くことで水はけなど土の状態を改善させる。かなりの力作業。
私は見渡す限りの畑作地帯の田舎で育ちましたが、そんな作業をやっているのはみたことがありません。
プロの農家さんはこのあたりどうしているのか、後日JAに問い合わせてみようと思います。
まとめ
ここまでの学習でわかったことをまとめます。
- 12-1月は土作りが可能な農閑期。
- 支柱や割り箸を使って、土の柔らかさを確認することができる。
- 野菜づくり、土作りでは「下層土」の存在を知っておく必要がある。
- そもそも下層土を砕く必要性や、広範囲で下層土を砕く方法などについては改めて調査が必要。
人生の時間はたっぷりありますが、土作りができる期間は限られています。
時間を無駄にしないように、引越しが完了したら何をすべきか、あらかじめ準備しておこうと思います。
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