リジェネラティブ農業について勉強しています。
リジェネラティブ農業とは
再生型農業、持続可能型農業などと翻訳されるようですが、日本でこれを代表する団体や組織がないので、正確な呼称はありません。
リジェネラティブ農業は実践的な取組を通じて地球環境を保護・復活させる方向を目指す農業です。
…しかし、それがどのような考え方で、具体的にはどうするのか、リジェネラティブ農業の全体像を紹介している日本語のネット記事は殆どありません。
そこでアメリカのリジェネラティブ認証団体のホームページを和訳してゆくことで、内容を深めてゆこうと思います。

リジェネラティブ農業 3つの柱
①健康な土壌
- 天然有機物による土作り
- 必要最小限の耕作
- 被覆作物の利用
- 輪作の推進
- 遺伝子組み換え作物の放棄
- 土壌不使用栽培の放棄
- 化学肥料・農薬の放棄
- 生物多様性の促進
- 輸換放牧
②動物の福祉
- 5つの自由
- 不快からの自由
- 恐怖と苦痛からの自由
- 空腹からの自由
- 痛み、怪我や病気からの自由
- 自然な生態で生きる自由
- 放牧地の草のみ、牧草のみで育てる(Grass-Fed / Pasture-Raised)
- 最小限の移動
- 高密度での飼育の廃止(No CAFOs)
- 家畜に適した飼育小屋
③社会的平等
- 自立発展的な組織(capacity building)
- 民主的な組織
- 農家への適正な支払い
- 結社の自由
- 良好な労働環境
- 通常の暮らしを送るのに十分な賃金
- 長期間のコミットメント(Long Term Commitments)
- 強制労働の廃止
- 透明性と説明責任
リジェネラティブ農業は土壌の健康、動物の福祉、社会的平等の3つを思想の柱としていることが分かりました。
調べ始めた頃は、日本でいう有機無農薬栽培と似たようなものかと思っていましたが、実際はもっと包括的な思想体系でした。
再生型、とは単純に環境の再生のみを差すのではなく、一次産業に携わる人々の再生、産業全体の再生を目指しているようです。
時間を見つけては実践的な部分も翻訳してゆこうと思います。
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