(投稿日: 2020/09/22)
久松農園の代表、久松達央氏の本を読んでお取り寄せした「久松農園」のお野菜のレビュー。

時期的にナス、ピーマン、エダマメ、オクラ、ツルムラサキなど夏野菜の名残りと、キャベツなど秋冬野菜の走りが入っていました。
お野菜と共に野菜作りのコンセプトや栽培カレンダーが同封されていて、ワクワクします。
どれもスーパーで買うものに比べて滋味豊か、香り豊かで味わい深く、嬉しい気持ちになります。
野菜の美味しさについて、久松氏は「旬」や「鮮度」はとても大事だと主張しており、その考察には説得力があります。
栽培方法や輸送技術が限られていた昭和 40年代には、東京の消費者は夏場にほうれん草を食べる事はできませんでした。
その代わり、旬の冬には美味しいほうれん草が安く、たくさん手に入ったのです。ひるがえって現在は、ほうれん草が店頭に並ばない月はありません。
露地栽培、ハウス栽培、水耕栽培など、いろいろな栽培手段がそれを支えています。さらに保冷輸送技術の発達によって、夏場でも高冷地や北海道で生産した物が流通するようになりました。
(中略)
欲しい物が欲しい時に手に入るようになった利便性の対価として、年間を通じた味の平均点は下がっている。
これが日本の野菜の現状です。
—『キレイゴトぬきの農業論(新潮新書)』久松 達央著
https://a.co/eKVSXF8
私のヘタクソなベランダガーデニングでも、稀に収穫できる作物はとても美味しいのですが、単に旬と鮮度を捉えていたに過ぎないのですね。
誰に言われる訳でもなく「野菜は育て方が大事」だと思い込んでいました。
この学びはベランダガーデニングにも応用できそうです。
ベランダなら使う直前に収穫できるので、いつでも最高の鮮度。
すなわち「旬」さえ掴めば、美味しい野菜が作れるということです。
…とはわかっていても、育てることそのものがベランダでは難しいのですが(涙)
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